極私的ZOOM利用論(その1)
昨今コロナウィルスの蔓延で学校は休校になるわ、イベントは中止になるわ、商業施設は閉園になるわ、とどこもかしこも右往左往する有様ですな。
オマケにマスクもトイレットペーパーも各所で品切れになる有り様。
昭和40年代後半のオイルショックを思い起こしてしまいますね。
こうしたご時世だけど、今はインターネットがあって自宅に居ながらでも仕事が出来る用意自体は多くのご家庭にあったりするのだけど、だからって政府が「テレワークを」みたいな事をいきなり言い出しても何をしたらいいのか、どうしたらいいのか、、判らない人も多い事でしょう。
そんな事もあってテレワークに用いられるネットサービスの一つ、ZOOMについて2/29にちょっとした実験を兼ねた体験会を行ってみたので、そのレポートをしてみようと思う。
What’s ZOOM?
ZOOMとはインターネットを使った新しいweb会議システムの事。

でもweb会議システムと言うとこれまであったSkypeだとか、多くの人が使っているLINEだとか、はたまたiPhoneユーザーならFaceTimeだとかFacebook Messengerとか、色々なものがあるのだけど、ではZOOMがこれら既存のものと比較して何が違うのか、と言うと、参加するだけの利用者はユーザー登録をする必要がない、と言う点。
ZOOMは会議を主宰する側(主催者)さえ利用者登録が出来ればweb会議をすぐに始める事が出来る。上記の各サービスは利用者全てがユーザー登録をしないと使えなかった、と言う事を考えると始めるにあたっての敷居が非常に低いと言える。
およその利用の流れを説明すると以下の様になる。
1)主催者が利用者登録して10ケタのミーティングIDを用意する
2)参加者に対して主催者が何らかの方法でミーティングIDと時間を伝える
3)ZOOMのwebページから『ミーティングに参加』のリンクをクリックし、伝えられているIDを入力して会議室に入室する
その際にアプリがインストールされてない場合は自動的にダウンロードが促されるので、クライアントアプリをダウンロード>インストールする。
4)機材の準備が整ったらZOOM開始
ここまで書いてネックになるのはミーティングIDを作り、これを参加者にどう伝えるか、になるかと思うが、利用者登録をすると個人のミーティングIDはこの時点で自動的に作成されるし、ミーティングの予定を作る際にIDを自動生成する機能もあるので、これにより他の主催者のIDとバッティングする心配はなくなる。また予定を作るとこのIDをメールで送信する機能もある。
Google検索ではZOOMのミーティングIDそのものを見つける事はちょっと出来なかったけど、TwitterではミーティングIDを公開している人は結構いるみたい。
雑談したい、とかオープンな会話がしたい、と言う様な場合はこれもアリなのかな。
サポートされている環境を確認
ZOOMのサポートページを見ると、サポートされるオペレーティングシステムは結構多い事が判る
・MacOS 10.7以降を搭載のMac OS X
・Windows 10
・Windows 8または8.1
・Windows 7
・SP1以降を搭載のWindows Vista
・SP3以降を搭載のWindows XP
・Ubuntu 12.04またはそれ以降
・Mint 17.1またはそれ以降
・Red Hat Enterprise Linux 6.4またはそれ以降
・Oracle Linux 6.4またはそれ以降
・CentOS 6.4またはそれ以降
・Fedora 21またはそれ以降
・OpenSUSE 13.2またはそれ以降
・ArchLinux(64ビットのみ)
流石にサポートを終了しているXPやVistaで参加する様な人はもういないだろうけど、そこまでサポートされている、ってのはちょっとびっくりだ。
またここには明記されてないけど、GoogleのChromeBookでもZOOMは出来るらしい。但し、ChromeBookでZOOMを使う場合、英語表示のアプリしか用意が無いらしく、しかもGoogle側がChromeOS用のアプリサポートを今後終了してしまう事が発表されているので、ChromebookでZOOMを使うのはちょっと使いづらい状況になっているらしい。
なのでChromeBookやLinux系の端末の場合、専用アプリが使えない時はWebクライアントと言う機能を使いブラウザベースで参加する方法を使うといいらしい。
因みに対象になるブラウザは以下の通り。
・Internet Explorer 10以降
・Microsoft Edge 38.14393.0.0以降
・Google Chrome 53.0.2785以降
・Safari 10.0.602.1.50以降
・Firefox 49.0以降
推奨はやはりChrome、FireFoxらしい。ヘルプの情報がまだ更新されてないだろうからEdgeはこの時点では推奨にはならなさそうだけど、今後出てくる新しいEdgeはChromiumをベースにMSがカスタマイズしたものが出て来るそうだから、そちらは推奨になれるかも知れない。
またサポートページにはスマホなどの携帯機器のサポート状況も掲載されている。
・Win 8.1を実行するSurface PRO 2
・Win 10を実行するSurface PRO 3
・iOS7.0以降で動作するiOSデバイス
・Android4.0x以降で動作するAndroidデバイス
・Amazon Fireタブレット
・BlackBerryデバイス
Surface Proは実質パソコンだから別段ここで別記する必要はないと思うのだけど、一方でわざわざBlackberryが明記されているのはちょっと意外。
BlackberryなんてとっくのとうにAndroid化されているスマホなんだから、ここで敢えてこう書いてあるって事はBlackberry OS用のアプリがあるって事なのかな。
まぁでもBISも既にサービス終了しているBlackberryじゃネット接続も儘ならないから、事実上使えないと言っていいのかな。
ところでFireタブレットがサポート対象になっているって事なんだけど、だったらFire TV系は使えないものなのかしらね。特にFire TV Cubeなんて電源供給とは別にMicroUSBポートが1つあるんだから、ここにWebカムとか接続出来れば大画面テレビが即web会議システムに使える様になるんじゃないかな。
若しくはBluetoothで接続出来るWebカムとかでもいいし(でもそんなのあるのかな)。
ロジクールが昔テレビに接続するだけでSkype利用が出来るカメラ一体型のモジュールを製造販売してた事があったけど、Skype側の仕様変更に伴って使えなくなってしまってて、結構この市場はもったいないと思うのだけどなぁ。
(その2に続く)