畳の部屋をフローリングにする(その1)
久しぶりにブログ記事を投稿してみようと思う。
お題は「和室を洋室に」。
いつものブログ記事のネタとは全く違うけど、しばしお付き合いください。
★令和元年の台風15号のせいで…
令和元年9月に日本に接近した台風15号は主に千葉県内に大きな被害を与えた。
ニュースでも話題になっている鉄柱倒壊で住宅真っ二つ、ってのも千葉での出来事だけど、これ以外にも千葉県内には各所に大きな被害が出ている。
実は我が家もこの台風15号の影響でえらい目にあった家の一軒なのですよ。
我が家の場合、トタン張りの屋根が1枚丸ごと吹っ飛んでしまい、このおかげで木造2階、約30坪の建坪の家の2階部分は全室激しい雨漏りに晒されてしまい、天井、床、壁が水浸しになってしまった。
トタン板が剥がされた屋根
これが令和元年9月9日の我が家の屋根の状態。
トタン板が丸っと剥がされ、防水シートも引きちぎられ、下地の板が露出してしまった状態。
湿り加減とか見ればどんだけ雨ざらしになったかは想像できるでしょう。
我が家は結果的に9月中旬から11月末までの足掛け3か月の間、知人の家に避難して暮らしていたのだけど、幸いにも10月に火災保険+解体補助費+お見舞い金が結構な額で保険会社から振り込まれ、これを元手に家の修繕に取り掛かり、11月末日に無事帰還することができた。
★「戻ってきたこと」と「修繕完了」とはイコールではない
多くの被災者がそうだろうけど、自宅に戻ってきたことと修繕が完了したことはイコールではない。
我が家の場合も11月末日に自宅に戻ってはきたけど、それはあくまで屋根のトタン張りが完了して普通に暮らすのに最低限の設備が整ったから、なので、我が家の中は完全に元通りになった訳ではない。
避難所として暮らす家はそれはそれでテントや体育館の様な場所ではないから、普通に暮らす上で十分な生活ができるのだけど、やはりどうしてもそこで落ち着いて暮らすことは中々出来ない。
多くの被災者がどんなひどい目にあったとしても自分の住んでいる家や町から離れないってのはそういうことなんじゃないかな。
★業者が間に合わない、ならば…
さて、我が家は他の被災者に比べればまだまだ修繕には早い時間で取り掛かれている方であるが、それでも業者さんだけに任せていては間に合わない事も多い。
特に内装に関してはうちの依頼している内装業者さんが1人だけでやっている業者さんなので、2階4室、1階3室、階段と廊下と玄関とトイレ、手を付けないといけない処は沢山あって、とてもじゃないけど1人で間に合う仕事量ではない。
そんな中、避難所で見かけたのがこの動画。畳の部屋をフローリングにDIYでリフォームする動画だ。
この動画では置くだけのフローリングタイルを使い、非常に手軽にリフォームをしている。
ただ、この方法は思った以上に費用が掛かる。6畳間のフローリング化するのに約8万円かかる。
更に下に敷くスタイロフォームやらなんやらを入れれば10万程度の費用になってしまう。
さすがにこれはどーしたもんか…と思いあぐねてホームセンターで尋ねてみた。
そこで提示されたやり方は以下のような方法。
1)スタイロフォーム等の断熱材でかさ上げする
2)ベニヤ板を被せて蓋にする
3)その上にフロア材を張り付ける
元々畳の部屋なので、畳の厚みの分だけ底板が下がっている。しかしこの板の上に直接フロア材を張り付けると50㎜程度の段差ができるし、さらに底板の部分は非常に薄いベニヤ板なので丈夫さに欠けるという問題もある。ということは最悪の場合床が抜ける可能性もある、ということになる。この動画でもかさ上げにはスタイロフォームを使っているし、これはやはり欠かせないのだろう。
幸いなことに我が家には居間のフローリング化以前やった経験者がいる。何を隠そううちの母親だ。
なので、この経験者の意見を聞きながらホームセンターの店員さんが提案した畳>フローリング化のDIYリフォームを2階の和室と1階の和室、2部屋で行うことにした。
★まずは検地、そして材料購入
畳>フローリングをする上で最初に行うのは畳の厚み分沈んでいる床をかさ上げするのに必要な寸法出しだ。
部屋の広さ自体は6畳、というのが分かっている。問題は畳の厚み分だ。1階の和室の場合、この厚み部分が53㎜、2階の和室は55㎜ということが分かった。
2㎜の違いは誤差の範囲と思うが、大体54㎜前後の厚みになるようにし向けばいい、というのはわかる。
次にホームセンターで買える材料を元にどうやって底上げするかを検討。
今回は30㎜のスタイロフォームを底板の上に敷き、その上に9㎜厚のベニヤ板を貼って、更に12㎜厚の床材を貼る、という方法で行くことにした。スタイロフォームを敷く際に枠にする為に角材を適当な間隔(約40㎝程度)で底板に張り付け、角材と角材の間にスタイロフォームをはめ込む様にしている。角材と底板の張り付け、ベニヤ板と角材を張り付けるのにはそれぞれ70㎜と35㎜程度のコースレッドを使って打ち付けている(下図参照)。

今回は1部屋につき30㎜厚のスタイロフォーム、9㎜のベニヤ板を5枚、30㎜X40㎜角の角材(長さは2700㎜位)を6本、そして6畳分のフロア材という形で購入した。
大体これで35000円位の費用になった。
★ホームセンターでは「買う」だけじゃない
実は今回、ホームセンターは買い物だけではなく他にもいろいろな協力をしてもらった。
尺の長い角材は軽自動車には載せきれないので、やはりこういう場合はホームセンターで買い物をしたお客に無料貸し出ししてもらえる軽トラックが役に立った。
軽トラ借りる際には荷台に縛り付けるロープや敷物にする垂木も同様に貸してもらえた。こうしたものを無料で貸してもらえるのもありがたい。
更に貸してもらえたもので助かったのが電動工具だ。
カインズホームでは電動インパクトドライバを借り受ける事ができた。2泊3日で500円だけど、コースレットを打つにこれほど助かったものはない。手回しのドライバーではコースレットを10本も打ち込めば手が痛くなるだろうけど、電動ドライバーなら100本打っても全然平気だ。
こうした道具の貸出は大概のホームセンターでやってるので、興味のある方は調べてみるといいと思う。(その2に続く)
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