ジャンクのiMacを再生する

久しぶりにブログ記事を投稿しようと思う。
お題はiMac。

18年4月ごろ、ジャンクのiMacを3000円で購入した。
本体のみ、メモリなし、HDDなし、その他の付属品一切なし、という最低の状態。
起動テストもままならないほどのものだけど、「Intel MacはWindows PCとパーツはほとんど同じだろ」って高を括って買ってみた。

買ってからしばらくはいろいろ忙しさが重なって手付かず状態でいたのだけど、7月くらいから多少暇になってきたのでいじり始めてみた。

まずは電源ケーブル。
これはAT互換機でも使われている角形3線ケーブルがそのまま使えるので、適当なものを使用。プラグ側が北米仕様になっているケーブルも自宅内にはあるので、そのような場合は日本仕様のプラグへの変換を使う。でもそれを使うとどうしてもプラグ側がごつくなるのであまり使いたくはないのだけど。

キーボードとマウスはAT互換機系のものがほとんどそのまま使用できるのだけど、以前iMac G4用に購入していたApple純正のキーボードがあるので、それを接続。特にiMacは光学ディスクの取り出しボタンが本体側にないので、OSXのメニューバーにそうしたボタンを追加できない状態の場合はキーボード側にエジェクション操作のボタンがあるApple純正キーボードの方が便利だ。
マウスは普通のWindows用マウス、そのまま。

メモリについては故障/廃棄したWindowsノートPCからとっておいたDDR1333の2GBメモリを2本さして合計4GB。後から聞いた話だとMac系の部品はWindows PCの様に大体同じような規格の部品ならなんでも使える、って言う程甘くはないらしい。実際相性問題で動作しないAT互換機のパーツは間々あるそうで、正直そこまで繊細なものかは認識がなかった。
まぁ結果的に動いているからいいんだろうけど。

そしてHDDであるが、これはジャンク置き場にある2.5インチのHDDを入れてみた。まぁパソコンとして通電、動作確認できるかをチェックするために入れたもので、それ以上の他意はない、はずだった。

ここまで組み立てた状態で電源オン。

電源ボタンの反応がイマイチよくないのだが、しばらく押してると例の「ジャーン」という起動音が聞こえる。
そして普通ならAppleのリンゴマークが表示されるはず、なのだが…それが一向に表示されない。

なんでかなーと思いながらしばらく放置していたら…画面の真ん中にWidnows10のロゴが表示された。
ブートキャンプとかの設定もなんもしてないのに、いきなりWindows10が起動したのである。

そしてデスクトップが表示されて思い出しだ。
この2.5インチHDDはLenovo G50というノートPCで使用してたHDDだったんだ。このノートPCはSSDにクローンして交換してしまい、初期化しないままジャンク箱に放置してたんだ、と。

なんだか偶然のような話だけど、結果的にこのジャンクiMacはWindowsパソコンとして復活できてしまった。

無線LAN、有線LAN、USBポート、内蔵Webカメラと大体の機能がそのままWindowsで使用できる。ATIのグラフィックドライバもネット接続してからしばし放置しておけば勝手に適応されて21インチのフルHDモニタにきれいに画像を表示させることが出来た。
唯一問題なのはサウンド。デバイスマネージャーで見る限りドライバは適応されているようだけど、如何せん内蔵スピーカーからはWindows起動後は音が出てこない。
ボリュームを上げても、サウンドデバイスを選択しなおしても、なぜか音が聞こえない。
ヘッドホン端子にスピーカーをつなげば音は聞こえる。
まぁ実務的にはそれで問題ないので、このままいく事にした。

◆ボロHDDではどうにも遅い。そこで◆

こうして予想外の復活が出来たWindows iMacだけど、数分使っているとものすごい音量の排熱ファンの回る音がするようになってた。
それがジャンクとして廃棄された原因なのかしら、と思ってたらどうもそうではなく、元のHDDに接続されている温度センサーを外したままの状態にしているとこういう状態になるらしい。
で、これについては温度センサーのコネクタ部分、コードが接続している部分に針金などを差し込んでショートさせると納めることができる、とネット検索したら見つかった。実行するとファンの騒音は抑えることができた。
今回はダイソーで購入した1.2㎜の銅線を使ってジャンパーにし、養生テープでくるんで絶縁、としてみた。

さて、とりあえず再生できたジャンクiMacだけど、SSDに置き換える事で余剰になったHDDなので、そもそもがボロ、しかもかなり無理やりWindowsを動かしている状況もあって、どうにも動きがもっさりしてしまっている。
これはそのままではどうにも使いにくい。

そこで思い切ってHDDをSSDに交換してみることにした。

SSDもだいぶ安価になってきたのと、128=256GB位のものは中古市場にも結構流れてくるようになったので、やってみようということになった。

今回は128GBのSSDを用意し、予め別のPCでWindowsをインストールしておき、取り出して改めてiMacに組み込み、SSD起動出来るiMacを作ることができた。

因みにここまでの段階で「別のPCでインストールしたWindowsを使用している」という状況は本来はライセンス違反になるのだけど、それはWindows7や8のプロダクトキーを使う事で認証が取れるので、その方法で正規のWindows10ライセンスにする事はできた。

◆インストールできるならMacOSXの方がやっぱりいい、かな◆

SSDで動作するWindows iMac、となって1か月位使ってみた。これはこれで結構動作はサクサク動いてくれるので、そこはそれでいいかな、と思うようになってた。
しかし実はこの間にもMacOSXのインストールは何度か試しにやってはみたけど、どうにもうまくは行ってくれなかった。
実は我が家には「Mac Set BOX」というCD-ROMセットがあり、10.6Snow Leopardのインストールと書かれたディスクがはいってた。だからこれを使えばSnow Leopardがインストール出来ると思ってたのだけど、どうもこれは10.5 Leopardからアップデートする為のもののようで、まっさらなMacにはインストールは出来ないらしい。

で、どーしたもんかな、と思ってたのだけど、youtubeのある動画を見て、10.6 Snow LeopardのインストールディスクがAppleのオンラインショッピングで購入できると知り、それなら行けるのかもしれない、と思い、さっそく取り寄せてみた。

youtubeの動画ではMacを起動させてディスクを入れれば自動でインストーラーが立ち上がる様に見えるのだけど、うちのiMacは光学ドライブで起動させようとしても起動ディスクの読み込みが途中で止まってしまい、一向に先に進まない。
因みに光学ドライブ自体はWindowsで起動させると正常にDVDの再生ができるので、ドライブ自体は問題がないように思うのだけど、なぜかインストールは途中で止まってしまう。
となると光学ドライブと本体の起動手順との間に何か問題があるのかもしれないが、そこまでは調べが至らない。

で、光学ディスクドライブにDVDデスクが入ったままだとなかなかディスクが取り出せないので、起動にも影響が出る。
何か方法はないか、と改めて検索するとcommand+Rキーを押して起動させると「mac osユーティリティ」というメニューが起動でき、これで起動ドライブを選ぶことができ、SSDから起動ができることが分かった。

しかしこのメニュー、よく見ると「OSの再インストール」というメニューがある。
先に進めてみると10.13 High Sierraのインストールメニューが出来た。
どうやらこのMacでインストール出来る最新のMacOSXが出てくるらしい。

で、これを進めてみるが、Windowsが起動出来るSSDしか入ってないiMacだからOSをインストール出来るディスクはないことになる。
なので元のメニューに戻り、ディスクユーティリティでSSDのパーテーションを削除し、初期化して改めてMac OSXのインストールが出来るSSDにする事にした。

しかしこれも何度かエラーになる。
パーテーションの削除ができない、フォーマットができない、と何度かトライ&エラーを繰り返し、ようやくMac OS拡張(ジャーナリスティック)でフォーマットができ、インストールディスクとして選択できる様になった。

そこまでいけばあとは画面指示に沿って進めるだけでMac OSXはインストール出来た。

結局約半日かけて「SSDを組み込んだHihg Sierraで動作するiMac」が完成し、これでようやくジャンクiMacは完全に復旧出来た。
パーツ代、OS代、全部足しても1万円前後で収まってるはず。

さすがに最新のMojaveはこのiMacではインストールできないらしい。だからMojaveを使いたいなら新しいMacを買う事になるだろうけど、Hihg Sierraでまだ当分は使えそうだから、これでいろいろ遊んでみようと思う。

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